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冥王星降格、惑星について
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2006年9月1日
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宇宙 冥王星が太陽系の惑星からはずされた。まあ冥王星は頼んでいないと思うが(9月1日)
 7月の終わりから、8月の中旬までチェコで行われた国際的な天文学の会合で冥王星が太陽系からはずされた事が話題になりました。この話題での一般的な興味は科学的なことではなく、「惑星の配列順序」の暗記の文言「ドッテンカイメイ」が「ドッテンカイ」とまるで「はじめ人間ギャートルズ」の「ドテチン」のようになって面白い(あー、年がばれる)とか、教科書は何時改訂するのかという問いかけに対し文部科学省がつれない返事をしたところ「マスコミ」の方々に思い切って馬鹿にされて、あわてて「早急な改訂をします」といった爆笑もののやり取りがあったり、実はアメリカ人が発見した惑星はなんと「冥王星のみ」というオタク的な話題が表に出てきたり、会合の内容が気がつくとアメリカ対その他良心的な国々の対決になっていたことであり、あげくのはてに冥王星の降格が決まったときには「民主主義が勝った」という面白い展開がまっていたりして、実はアメリカ一種独善的な勝手な国にすぎないというようにかなり世界的に思われていることがばれたということの方が話題になり、本題はどーでもよいような感じで話題が終結したのは適度に売れている芸人の芸よりも面白かった。
 ただしこの過程でセレスとその他の星が惑星の可能性がある事実が表に出てきて一般的な興味を天文学に引きずり込んだ功績は極めて大きい。やっぱり
宇宙は「そこは最後のフロンティアだ」(byカーク艦長(提督)、ピカード艦長)ということを立証したことがとにかく大きなことだろう。やっぱり科学、物理、天文学、化学などなど、絶対に面白いのだ。
惑星の定義と惑星配列についての知識(ちなみに筆者は専門家ではない)
 惑星の定義とはなんだか難しいのか簡単なのか判断が難しい。基本的な考え方としては大昔の学者ケプラーによって考え出されたものが基本になっている。またこの考え方が当時はまだ「天動説」が中心であった中で「地動説」が正しいのではないかという道筋を描くことにもなった説のようである。その惑星の条件とは・・・・・・
1.惑星の軌道が太陽を中心にして楕円を描いていること
2.惑星は軌道上を同じ速度ではなく、太陽から離れたところで速く、太陽から近いところで遅くなる。
3.惑星と太陽の平均距離の3乗は公転周期の2乗と比例する。

これらを満たすことが惑星の基本条件のようだ。またこれにあわせて
チチウス=ボーデの法則がある。この法則は太陽系内での惑星の配列についての説明するものである。これによると惑星間の距離の理論的距離とその実測値は次のようになるようだ。(先に書いてあるのが理論的距離、カッコ内はその実測値)
水星 0.4(0.39)  金星 0.4+0.3×2(0乗)=0.7 (0.72) 地球 0.4+03×2(自乗) (1.0) 
火星 0.4+0.3×2(2乗)=1.6 (1.52)  木星 0.4+0.3×2(4乗)=5.2 (5.20) 
土星 0.4+03×2(5乗)=10.00 (9.55) 天王星 04.+0.3+2(6乗)=19.6 (19.2) 
海王星 0.4+0.3×2(7乗)=38.8 (30.1) 冥王星 0.4+0.3×2(8乗)=77.2 (39.5)
ちなみに 0.4+0.3×2(3乗)がないのだがここには火星と木星間の小惑星帯が存在している。
というわけでこの小惑星帯は過去に惑星が破壊されて、できている可能性があるのだ。そしてその軌道上に今回、一瞬惑星昇格が噂された
セレスが存在している。
また海王星の発見はこの理論によりその計算上存在の可能性があるということ、またほかの計算で天王星に影響を与えている惑星の存在の可能性があるため、とってつけたように惑星になっている。というわけで昔からちょっと言われているように確かにおかしい。もっといえば冥王星はまったく距離が惑星の定義づけからもおかしい。そのうえ他の研究で冥王星は天王星や海王星に対してなんら影響を持っていないことがわかっており、その他の太陽系の惑星と比較した場合「こりゃ、ちょっとおかしいぞ」と思われていたのである。また公転軌道が他の惑星と全く違う傾きであることも疑問の一部だったようだ。とまあわかったような解らないような・・・・・・・・・・・・・・・・・ 
(C)2006 アンクルマツ・ドットコム(ちなみに勝手な解釈のみの主張でございます)